西穂独標 |
2012/01/03 |
年末のお天気が良さそうなこともあり、初の厳冬期テン泊に挑戦してきました。稜線の-20℃を超える世界は大変厳しく、その厳しさと相反するように目前に広がるあまりの美しい光景に、あらためてお山の美しさと厳しさを身を持って体感することになりました。
ロープウェイの始発(AM9:00)に間に合うように新穂高へ。
この時期は、バスターミナルの隣に登山者用の無料駐車場が設置されているのでとても助かります。もうすでにお山に入っている人たちの車のほか、今日出発する人たちが準備をしていました。止められる台数が少なく時間も遅かったのでもう泊める場所がないかも?と焦りましたが運良く1台分だけスペースを見つけることができました。
年末なので、観光ツアーの人たちであふれていました。
できるだけ大きな荷物が邪魔にならないよう、ようやく西穂高口に着いた時はホッと一息。
展望台ではもう9時半なのに、「ただいまの気温は-15℃」と表示されていました。
今朝の最低気温はいったい何度だったのでしょう??
これまでのぬるま湯のような世界とは一変、厳しい冬山の中へ入っていく覚悟を決めながらアイゼンを装着。
この時期はしっかりとしたトレースが付いているので、決して迷うことはありません。
ロープウェーに乗る前は上空の雲が流れ青空が顔を出していましたが、いざ歩き出してみるとまた雲が広がってきて太陽がなかなか顔を出してくれません・・。そのためなかなか気温が上がらず歩き始めて間もなく足と手の指先が冷えて痛くなりました。
今回試しに使ってみたハイドレーションの保護カバーは、歩き始めて20分ほどで凍て付き役立たずとなりました。
でもその頃になってようやく手と足が少しずつ温まり痛みも和らいできました。
行動中に水分補給ができないのが辛く感じます。
面倒ですが適度に休憩してザックからサーモスを取り出すことにします。
お天気が悪いこともあり写真を1枚も撮らないまま、2時間半ほどで西穂山荘に着きました。
まずはテントを設置します。さすが年末。連泊されている方もいるようで、もうすでにたくさんのテントが張ってありました。
そして西穂山荘前には大きな雪ダルマが立っていました。可愛い!
どうやらスタッフの方々が年末に向けて準備されたようです。
小屋の中はあたたかいストーブがあるので、外とはまるで別世界のように快適です。
でも入ったらなかなか出られないことになりそう・・
少しずつ空が明るくなって来たので、山荘でのんびりお昼ご飯を食べたい気持ちを我慢してワカン歩きに挑戦。
上高地側にトレースが付いていたので少し歩いてみることにしました。
去年ここに来たのはまだ11月20日過ぎでしたので、前回とは目前に広がる風景がまるで異なります。
今年はなかなか雪が積もらなかったようですが、この数日の寒波で一気に積雪が増え冬山らしい風景になったようです。
しっかりと雪を冠った樹々がとても綺麗。
樹々の霧氷も最高に綺麗です。
-10℃以下まで気温が下がらなければ見ることのできない霧氷。
雲が流れ、光が変わるごとに変化する様々な色や表情がとても美しくて夢中になってしまいます。
直接光が当たる霧氷も綺麗ですが、暗い背景の中でしっとりと浮かび上がる霧氷も綺麗。
冬季は上高地へ向かう人はほとんどいないようですが、年末だけは例年トレースができるようです。
ですがしばらく下ったところの勾配が急になったところまでにします。
のんびり写真を撮っていると、まだ粉雪が舞う中でも雲が流れ青空が広がり、樹々が一斉に輝き出しました。
まるで厳しい冬のひとときの晴れ間を楽しんでいるように感じました。
時間は午後2時過ぎ。
ようやくお天気が回復に向かってきたので、これからテントに戻って丸山で夕陽を撮影する準備をすることにします。
ところがテントに戻るとまた雲が広がり雪が舞って来ました・・
今日は朝からずっとこんな感じですが、徐々に青空の広がる時間が増えて来ているので、夕陽の時間に晴れることを祈ります。
12/30・金:曇り時々雪のち晴れ:新穂高~丸山~西穂山荘(テン泊)
12/31・土:晴れのち曇り:西穂山荘~丸山~西穂山荘~独標~新穂高